アスベスト

「被害者を救済して」

高裁判決受け国会へ要請

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アスベスト(石綿)による健康被害の救済を求める訴訟の原告・弁護団、支援者らが26日、国会で要請行動を行いました。

 同時に行われた枝野幸男官房長官との面会交渉では、25日の大阪・泉南アスベスト訴訟の大阪高裁判決で原告側が敗訴したことを受けて、「判決にかかわらず、被害者を救済してほしい」と申し入れました。

 衆院第2議員会館で行われた院内集会では、同高裁判決について報告がありました。

 弁護団の鎌田幸夫弁護士は「国民の命と健康よりも、経済と産業発展を優先した行政サイドの判決だ。被害者に寄り添い、行政に厳しくというのが今までの流れだったが、この判決はまったく逆行している」と批判しました。

 原告の女性(大阪府泉南市)の夫は三菱セメント建材の運搬の下請けをしていて、17年間の闘病の末に亡くなりました。「最期は洗面器半分ほどの大量の血を吐き、苦しんだ。石綿が原因だと分かったのは亡くなったあと。判決は、国の責任ではないといい、被害者の救済より国の発展の方が大切だといった。そんな判決を認めるわけにはいかない」と訴えました。

 原告の女性(73)は石綿工場で10年以上働いていました。「当時、危険性を知らされず、ガーゼマスクをしただけでした。3人の子に恵まれ、ずっと健康だと思っていたのにレントゲン検査をしたら、肺に細かい針のようなものが刺さり、真っ白でした。いまは肺が縮み、胸に石を載せられているような感じで苦しい」と語りました。

 各党国会議員らが出席。日本共産党からは穀田恵二国対委員長、山下芳生参院議員、宮本岳志衆院議員があいさつしました。志位和夫委員長、市田忠義書記局長、赤嶺政賢衆院議員の各秘書が同席し、吉井英勝衆院議員ら大阪府出身の党議員のメッセージが紹介されました。


2011年8月27日(土)「しんぶん赤旗」