石綿被害「がん怖い」

大阪・泉南 相談会に次つぎ


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大阪・泉南地域に埋もれているアスベスト(石綿)被害を掘り起こそうと、医療と法律相談会が31日、大阪府阪南市内で開かれました。泉南地域の石綿被害と市民の会、大阪じん肺アスベスト弁護団の共催です。

 会場には開始前から相談者がつめかけ、計63人が来場し、弁護士17人が労災申請、石綿新法申請、訴訟など法律相談に応じました。専門医3人の協力でレントゲン撮影し、その写真をみました。

 相談会を知らせる宣伝カーの声を聞いてきたという阪南市の男性(71)は53年前、17歳のときにアルバイトで1カ月だけ石綿クロス(布製品)を運搬していました。「軽自動車で営業所から得意先に運んでいましたが、冷房や風で石綿の粉を浴びた記憶があります。『プラークがある』と医師から言われ、3年前からレントゲン検診を受けています。がんになるのが一番こわい」といいます。

 水嶋潔医師は「今回、未診断で石綿肺が発見された人がいました。診断や治療を受けられていない人はもっと多いはずです。国や自治体がもっと大規模に検診に取り組み、地域の被害の掘り起こしをする必要があります」と話しました。

 泉南アスベスト国賠訴訟の芝原明夫弁護団長は「被害者が高齢化し、就労時期もだいぶさかのぼることを考えるとこれが最後の救済の機会ではないかと思う。アスベスト被害の早期全面解決に向け、引き続き力を尽くしたい」と語りました。

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2010年8月1日(日)「しんぶん赤旗」