石綿全被害者 救済迫る

1000人 厚労・環境省を包囲
泉南訴訟解決を要求

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 アスベスト被害について初めて国の責任が断罪された大阪・泉南アスベスト訴訟の判決から一夜明けた20日、原告団・弁護団が上京し、厚生労働省・環境省を囲み「国は控訴するな。被害者原告の声を直接聞け」と声をあげ、全被害者の救済を求めました。首都圏建設アスベスト集団訴訟原告団など支援者を含め、1000人が雨の中、参加し、歩道は傘をさした人で埋め尽くされました。

 「私がアスベストの仕事をしたのは、10代後半のころに4年間だけです。真っ白になりながら毎日、働きました」と切り出した原告の蓑田努さん。雨にぬれながら訴えました。
「40年後、私の体の中でアスベストが『爆発』しました。進行性の肺がんと告知され、手術を受けました。毎月、検査を受けますが不安でたまりません。原告はみんな病気が進行しています。判決を受けて、国は即座に私たちとの話し合いに応じてください」

 支援団体の東京大気裁判原告代表の石川牧子さんは「私たちは3年前に裁判を終え、すべての被害者を対象とした救済制度をつくらせました。すべての患者が救済されることこそ、次の被害者を生み出さないことです」とアピールしました。

 宣伝後、一人ひとりが請願しました。

 同日、原告団・弁護団と支援者が都内で早期解決を求める集会を開きました。

 集会には自民党以外の各党の国会議員が参加。日本共産党の吉井英勝衆院議員は「国が謝罪し補償するのが当たり前だとする判決で、歴史的に大きな意味をもつ勝利です。救済ではなく補償へ、新たな被害者を出さない取り組みに私たちも全力を尽くします」と連帯あいさつしました。


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(写真)「国は控訴するな。アスベスト被害者の声を聞け」と開かれた
大阪・泉南アスベスト被害早期解決を求める大集会
=20日、東京・千代田区

2010年5月21日(金)「しんぶん赤旗」