*地元ミニコミ紙も報道*  [ニュースせんなん、2005・5・28付け]

「九条の会」泉佐野に発足

 戦争の放棄・戦力の不保持・交戦権の否認を掲げた"日本国憲法第二章第九条戦争の放棄"から日本の未来を見つめようと、ノーベル賞作家の大江健三郎氏らが昨年六月から提唱しはじめた「九条の会」。全国的な結成が進むなか、泉佐野にも「九条の会・泉佐野」が発足した。

 五月七日、泉の森ホールで行われた結成総会には、同市在住の水野喬氏(作家・被爆あおぎり二世の会)など約十五名の呼びかけ人をはじめ市民ら百五十人以上が参加。講演に立った橋本敦弁護士(大阪平和委員会会長)は、改憲問題の背景と情勢を踏まえ、「意見の相違はあるにしても、"平和"という観念から九条を変えないという会ができたことは、意義がある。日本国憲法を守るという一点で手をつなぐ」と話した。

 この後、プラカードや幟(のぼり)を手にした参加者らは、「戦争はもういやだ」(ニグロスピリチュアル・フォーク集団ポロ訳)を歌いながら、泉の森ホールから泉佐野駅前までを行進。平和の大切さなどを訴えた。