「実機飛行」の実施にあたって
                   1998.2.9  日本共産党阪南地区委員会


1.今回の「実機飛行調査」は、関空建設の大前提である「海上ルート」の約束に背くものである上に、運輸省の「陸上ルート提案」への疑問・批判・問題点が数多く残された中で強行されたことは誠に遺憾である。

2.しかも、今回の「実機飛行調査」は、国際線で実際に運航する機材の重量よりはるかに軽い上に、騒音に影響のある雲量も6割以下という条件で行われたものである。「テスト飛行」と言う限り、風向きなども含め、あらゆる気象条件のもとで、長期間にわたる調査が必要なことは言うまでもない。

3.しかし同時に「実機飛行調査」が、「陸上ルート問題」について、ほとんど情報が提供されていなかった住民にとって、地元町会で住民アンケートの取り組みが具体化されるなど関心を高める機会となり、「なぜ陸上ルートなのか」の議論を改めて広く巻き起こす絶好のチャンスとなった。

4.騒音の「うるささ」は人間の感覚であり、測定器械が判断するものではない。また、約束違反の「陸上ルート」の是非を最終的に判断するのも地元住民である。
 私たちは、関空建設の前提条件を守り、情報公開・住民参加の立場に立って、運動と世論の高揚に全力をつくすものである。

                                        以 上