[しんぶん赤旗、2005年10月15日付け、大阪のページ]

"清潔な町政取り戻したい" 党派超え支持広がる

告示数日前に決意
岬町・中原晶議員が手記

 九日投票の岬町議補選(定数三、立候補四人)で当選、党議員空白を克服した中原晶(あきら)新町議の手記を紹介します。


2千票こす大きな期待

 今回の岬町での選挙は、町長や議員が逮捕されるなど、汚職にまみれた町政から清潔な町政を取り戻す重要な選挙でした。その中で、二千二百七票という大きなご支持をいただき、議会へと押し上げていただきました。

 立候補の要請は春ごろからありましたがなかなか決意できず、結局九月二十七日に最終決断をし二十八日に職場に退職願を提出して二十九日に退職してからの選挙戦だったので、正味十日間の短期決戦でした。何もかも初めての取り組みばかりでしたが、戸惑っている時間もなく、とにかく自分の中にある力を出し切って頑張るしかないと、はらをくくって挑みました。

 今回の選挙戦の中で私がとくに感じていることは、たくさんの人が「自分の選挙」としてたたかい、自らの峰に挑戦して、それを乗り越えてくれたということです。支部の同志をはじめ、阪南地区の同志の支援や地域活動の仲間など、これまで日本共産党と全くかかわりのなかった人までが立ち上がり、「何としても勝ちたい」という強い思いで連日奮闘してくれました。その思いに背中を押され、私自身も最後までたたかい抜けたと思いますし、あらためて地域での日常的なつながりの大切さを知りました。

 「もう五十−六十票はよんだよ。共産党じゃないところをひろげるから」と激励してくれた友人や、「この地域は知り尽くしてるから」と五百三十枚ものビラまきをかって出てくれた知人、「自分のマンションにまくからビラを持って来て」と百十枚のビラを二回もまいてくれた友人など、自発的に協力してくれた人が大変多く、私の立候補を知って会う人会う人に「中原あきらを頼む」と伝えてくれている人の数はつかみ切れないほどでした。弱気になった時に支えてくれたのは、たくさんの人の期待と奮闘でした。

議会活動に全力あげる

 今回の選挙で「清潔な町政をご一緒につくっていきましょう」と呼びかける中で、「岬町に住んでいるのが情けない、どうか恥ずかしくない町に変えてほしい」という声をたくさん聞かせていただきました。住民の願いを最優先にする日本共産党の姿を示し、有権者のみなさんも、政党の支持を乗り越えて「中原あきら」へと一歩近づいてくれたと思います。なかには、若い女性候補へのばくぜんとした期待感で投票してくださった方も多いと思います。それを今後、いかにして日本共産党へと近づけるかが大きな課題だと思っています。

 住民のみなさんの期待を裏切らないよう、日常的なつながりを大切にしながら、みなさんの代表として恥ずかしくない議員活動をして、住民のみなさんに日本共産党の責任を果たせるよう、さらにがんばる決意です。