<しんぶん赤旗、2004年6月12日付け13面>

*6月10日の岸和田市での演説会における鈴木弘純さんの演説から


共産党への応援演説から

憲法を守る議席必ず

浄土宗呑海寺 鈴木弘純住職

 「不殺生戒〔ふせっしょうかい)」。殺すな、殺させるなという戒めに関連して、お話をさせていただきます。

 現在の憲法は昭和二十二年、時の文部省が『あたらしい憲法のはなし』という小冊子を出して、次のように申しております。
 今度の新しい憲法は、日本国民全体の意見で自由につくられたものです。日本の国が決して、二度と戦争をしないことを決めました。これから先、日本は陸軍も海軍も空軍も、もたない。日本は正しいことを他の国より先に行ったのです。正しいことぐらい強いものはありません。

 自民や公明、民主は、新憲法ができてから五十年たち、古くなったから憲法改正と言っています。どこが古いのか。木造の建築物じゃあるまいしね。中古の自動車じゃあるまいし、五十年たとうが、百年たとうが、文部省が申したとおり、「日本は正しいことを他の国より先に行ったのです」と堂々と胸をはって、大道をかっ歩できる憲法ではないでしょうか。

 古いのは、今から七十年ほど前、国家総動員法が帝国議会を通過したときの、当時の関係者の考えにもとづいて、名前を変えて有事法制を出してきていることです。そして国家総動員法の時代の古い考えに国民を引っぱりこもうとしています。

 それを許さないためにも、こんどの参院選で、市田さんと宮本さんを国会に送り出してほしい。