<しんぶん赤旗、2004年6月11日付け4面>


年金論戦で光った党

大阪・岸和田で党演説会  市田書記局長が訴え

 「だんじり」で知られる大阪府岸和田市で十日夜、阪南地域日本共産党演説会が開かれました。会場の浪切ホールに集まった約千三百五十人の聴衆を前に比例候補の市田忠義書記局長・参院議員、宮本たけし参院議員が一カ月後に迫った参院選で日本共産党を躍進させ、新しい国会で年金改悪法を実施させないことを決めよう」と訴えました。岸和田市の原f(のぼる)市長や町会長、町の役員が参加しました。

 市田氏は、日本の政治のアメリカ・大企業いいなり病の実態を示し、それに唯一メスを入れることのできる日本共産党の姿を示して支持を訴えました。

 政府・与党が強行した年金改悪をその内容や法案審議の上からも強く批判。日本共産党の最低保障年金制度を財源を示して明らかにしました。また、最後まで正々堂々と改悪法案を批判する論陣を張ったと述べ、大きな拍手を受けました。イラク情勢にかんし、小泉政権の自衛隊の多国籍軍参加表明を「イラク戦争の現状や憲法に照らしても有害で危険だ」と厳しく批判。自衛隊の撤退こそ必要と強調しました。

 宮本候補は、命と人権を何よりも大切にする政治をつくるため、月五万円の最低保障など安心できる年金制度の実現など、「国民の願いを国政に届けるため、大阪選挙区の激戦を勝ち抜かせてください」と力強く訴えました。

 立命館大学二部時代の同僚、藤本貞子さんが市田氏の紹介と日本共産党への期待を述べ、浄士宗呑海寺住職の鈴木弘純さんが候補者への支援をよびかけました。

 岸和田市の山下友子さん(二三)=保育士=は、「年金のことを詳しく知ることができました。改悪された制度だと、毎月払う分が増え、あとから、もらう分が減るなんて、腹が立ってしかたありません。みんなが納得できる年金制度をつくってほしい」と話しました。